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名前 守備 安打 打点
池田 DH 2-1
澤田 7ォ→DH 1-0
上野
7ゥ→5
5-1
柴田
5ゥ→7
5-1
足利 3-1
水谷大 5ゥ→9 2-0
豊森 4-2
大澤 4-2
大塚 6ゥ→2 1-0
本田 2-0
中村 7ゥ→4 1-0
青木
7ゥ→6
4-0
住吉 3-0


         
二塁打 三塁打 本塁打
 


        
名前 回数 被安 四死 奪三 失点 自責
大森
吉田
水谷琢
 3月10日 元浜G


1 2 3 4 5 6 7 8 9
名工大
大同大 X

戦評:本田 康平

 




戦評 本田康平
3月10日 vs大同大学 2試合目

こんにちは。電気電子工学科3年の本田康平です。今年はたくさんの新一年生が入部してくれて最高です。お陰で僕の財布がうれしい悲鳴を上げています。
さて、本試合は新チーム結成以降3度目の練習試合でした。この試合のミッションは2つ。一つは春リーグのレギュラーに向けての各個人のアピール、2つ目は春リーグで同じグループである大同大学さんの研究でした。ということで、B戦ということもありほぼチーム全員の選手が出場しました。そして多くの選手が冬の成長の成果を見せていました。その中でも僕の個人的な注目選手は3年投手の水谷琢磨君です。彼は本試合最終回に登板し打者3人に完璧なピッチングで抑えてくれました。現在行われている春リーグでも名市大戦に2試合とも中継ぎとして好リリーフをし、大車輪の活躍。今やチームに欠かせない戦力として成長してくれました。
水谷君は入学当初は小柄で、制球、球威、変化球、ともに正直、いまひとつでした。しかし彼はこの大学二年間の間、一日も練習を休まず、常に自らのアンダースローを磨き続けていました。「コツコツ」とは彼のためにあると思います。そんな水谷君が試合で躍動している姿を見ると、僕は感動してしまいます。
また、ミッションの二つ目である、大同大学の研究は現在学生コーチである大学院1年生の熊田さんが驚くほど素晴らしい資料にまとめてくださいました。本当に感謝です。
本番の春リーグではチーム全員が練習の成果を発揮し、伊藤先生や加藤先生、そして毎日サポートをしてくれているマネージャーやOBの方々のためにも必ずやリーグ優勝をしたいです。

(おまけ)野球における統計学的戦術について
 統計学による野球の理論をセイバーメトリクスといいます。今回はセイバーメトリクスを用いた戦術の選択について紹介していきたいと思います。
野球とは点を取り合うスポーツです。そのため、野球の各プレーがどのくらいの価値を持っているか、とはそのプレーがどの程度得点の増減に影響を与えているか、と言い換えることができます。そこで、戦術を組み立てる際の指標として得点期待値というものが存在します。得点期待値とは、あるアウトと出塁状況からそのイニングの得点を平均化して算出したものです。以下に過去のMLBのあるチームの得点期待値表を示します。
表1 得点期待値表

引用:J.アルバート・J.ベネット 『メジャーリーグの数理科学 上』

例えば無死1・2塁ではよく送りバントのサインが出ますが、表1を見ると無死1.2塁は得点期待値が1.471点、1死2・3塁では1.56点となっています。つまり統計的にはこの場面で送りバントをすることでそのイニングの得点期待値を0.089点増加させたことになります。戦術としては間違っていないわけです。一方、無死1塁での送りバントはどうでしょうか?皆さんで計算してみて下さい。
と、このような感じで計算していくことでその戦術の妥当性がわかるわけです。しかし、これにはいくつか問題点があります。一つは、この表がMLBチームのものでありチームの実情を織り込めていないこと、二つ目が、その時の打者の特性を無視しているため、次のバッターの打率が非常に低くてもその前に送りバントのサインを出す、なんてことになるりうることです。そこで、プロチームなどは各バッターや相手投手の状況別の統計結果と得点期待値を踏まえたうえでサインを出しているようです。いやー深いですね。