戦評:豊森 祐矢
名市大との練習試合の第二試合目。
今回の第二試合目では普段先発で出ることの少ない選手や一年生がアピールをしたり、いつもの練習での成果を発揮する等の絶好の機会である試合であった。
先行名工大でプレーボール。
★1回表0-0
先制点を取りたい名工、がしかし1番2番3番と平凡なゴロとフライにより三者凡退。
★1回裏0-0
まず1回をきっちりと抑えたい。先発は吉田。1番2番と順調に抑えたが、低めに攻めるリードでなかなか審判との相性が合わずフォアボールを2者連続で出して2アウト1,2塁となるも
後続をレフトフライに打ちとり3アウトチェンジ。
★2回表0-1
何とか1点が欲しい名工の攻撃は惜しくも非凡と 三振で3者凡退。
★2回裏0-1
先頭打者をライト前ヒットで出し続く打者もライト前ヒット。0アウト1,2塁となり8番をライトフライで抑え、9番がピッチャー前に犠打をするが1塁カバーに入った熊田への送球が悪く、1アウト満塁
1番を三振に抑え2アウト満塁。2番はセカンドゴロに打ち取るがファースト送球が間に合わず先制点を許す。2アウト満塁のまま3番を吉田の魂のこもった速球により三振で抑えこの回1点に留める。
★3回表2-2
1点を追う名工。何としてもここは点を取りたいところ。先頭打者”期待の若手”一年生の上野隼大(背番号25)今日初ヒットはこの男。続く谷田が体を張ってデドボール0アウト1,2塁から最高学年の井田がセカンドゴロに倒れ1アウト1、3塁 。
1番2番とデドボールとなり満塁押し出しで1点をもらう。いい流れになってきて3番今日当たってない豊森、ここは意地を見せたいところ。が惜しくもショートゴロになるがゲッツーは免れた。この間3塁走者が生還し2点目を取り勝ち越し。
2アウト1.3塁で4番熊田がレフトフライに倒れチェンジ。
★3回裏2-2
先頭打者を抑えたが5,6,7番にヒットを打たれ1点追加されるも落ち着いて8,9番を抑える。
★4回表4-2
振出しに戻った名工の攻撃ここからさらに集中していきたいところ。5,6番と打ち取られるも7,8,9,1番がヒットとフォアボールにより塁に出て2点追加する。2番青木のバットは空を切った。
★4回裏4-2
乗りに乗ってきた吉田の球は相手打線のバット に空を切らせた。3者連続三振。素晴らしい。
★5回表4-2
この回一年生唯一の左投左打のクリーンナップ系バッター柴田に初ヒットが出るも後続が流れに乗れずに3アウトチェンジ
★5回裏4-2
この回ランナーを一人出すが難なく切り抜けて3アウトチェンジ。ここで吉田は5回2失点でマウンドを降りおる。よく休んでもらいたい。
★6回表4-3
先頭打者上野がまたまたヒットにより塁に出たが打線が続かず3アウトチェンジ
★6回裏4-3
この回から吉田に代わって後を継ぐのはアンダースローの水谷(琢)8,9番をテンポよく打ち取るも1番にデドボール、2番にレフト前ヒットを打たれ2アウト1,2塁。と思いきやまさかのレフト井田がトンネルをし、一気に一塁ランナーがホームに返り 1点追加。
しかし3番をセンターフライに打ち取りチェンジ。悪いムードになりかけたがこういう時によく踏ん張ってくれた。
★7回表4-4
もう1点欲しいところだが2,3,4番が非凡により倒れ3者凡退。
★7回裏4-4
先頭打者がヒットを放ち続く打者がライト前ヒットであったがライト谷田もまさかのエラー。一気に1塁ランナーホームに返り1点追加され同点に追いつかれるも続く6,7,8番を打ち取り3アウトチェンジ。
低めに来る球と右バッターから見えにくいアンダースローの攻略に苦しむ名市。
★8回表5-4
振出しに戻った名工の攻撃、ここからは代打による戦略。一気に点差を稼ぎたいところである。柴田に代わって足利はサードフライに倒れ大塚に代わって田尻はスイングア ウト。
7番上野がヒットを放ち谷田に代わって代打池田がフォアボールを選ぶ。9番井田に代わって澤田が渾身の一撃で2アウト満塁、1塁ランナー澤田に代わって俊足イケメン住吉が入る。
1番水谷もフォアボールを選び押し出し1点。2番青木が続けず3アウトチェンジ。
★8回裏5-4
今日の水谷(琢)の調子が良いために3者凡退。
★9回表5-5
ヒットが出るも続かず終わる
★9回裏5-5
1点差で迎えた最終回。ここでピッチャー水谷(琢)に代わって松山南(愛媛)の元エース青木孝洸。いきなり2ベースを打たれ続く打者にもヒットを打たれ、早くも1点追加されてしまう。
ここまで来て終わってたまるかと言わんばかりの青木の速球は相手打者のバットに空を切らせた。続くバッター を3者凡退に打ち取り試合終了。
普段練習でできていないことが試合でできるはずがない。改めて実感できた試合だったのではないかと思う。
今回の試合は普段試合にあまり出ない選手により構成されていたので練習してきたことを試合でやろうとしていたのかもしれない。
しかしその練習の時からうまくいかなかったことは試合本番でもうまくいかないだろう。
一年生にも新たな課題ができたのではないかと思う、なのでこれからの練習はそれらの課題を克服できるよう各自取り組んだらいいだろう。
また一つ、また一つと、新しい課題を見つけそれを乗り越えていき、できた時の喜びは計り知れないし、そういう課題を一つ一つつぶしていくことも野球の楽しさの一つであり醍醐味なのではな いかと身に染みて思った。