戦評:中村 義輝
東海地区の国立大学7校により争われる東国体、その初日。生憎の天気の中、名工大は豊技大と対戦。愛知ダービーとなった初戦、名工大は投手を含めスターティングメンバーに6人の一年生を並べるフレッシュな顔ぶれとなった。
試合開始 11:45
◎1回表 0-0
先攻は名工大。先制点を奪い試合の主導権を握りたいところであったが、相手の先発右腕・金谷の前に三者凡退に抑えられる。
◎1回ウラ 0-0
名工大の先発は、大学初登板の1年・大崎。四球と犠打で1死2塁のピンチを招くが、3番・4番を難なく打ち取り、初回はともに静かな立ち上がりとなった。
◎2回表 0-0
4番足利のヒットを皮切りに、1死2.3塁のチャンスを作ると、7番澤田、8番大塚が連続タイムリーヒット。1年生の活躍により、2点を先制する。
◎2回ウラ 2-0
先制した直後の回、無失点に抑えて流れに乗りたいところであったが、2つの失策が絡み、1点を返される。
◎3回表 2-1
無死1.2塁から、4番足利がライト前タイムリーヒット。ライトの後逸も重なり、走者2人が生還。なお無死3塁から、5番岡部、6番池田の連続長打が飛び出すなど、この回一挙5得点。試合を優位に進める。
◎4回ウラ 7-1
先頭を四球で歩かせるも、後続を見事打ち取り、無失点に抑える。大崎は4回1失点(自責点0)でマウンドを降りる。
◎5回表 7-1
ヒットと二つの四球で満塁とすると、途中出場の9番中村義がセンター前タイムリーヒット。2塁走者・谷田の好走塁も光り、さらに2点を追加する。
◎5回ウラ 9-1
この回から2番手として、1年・水谷琢が大学初登板。アンダースローから繰り出す速球を武器に、危なげなく三者凡退にきってとる。
◎6回表 9-1
1死満塁で、8番大塚の打球はセカンドへ。本塁への送球が逸れ、さらに1点を追加する。
◎6回ウラ 10-1
この回途中から3番手として、1年・本田が大学初登板。1死満塁のピンチで味方の失策により1点を失うも、後続を併殺に打ち取り、最小失点で切り抜ける。
◎7回表 10-2
2四死球が絡み1死2.3塁のチャンスを作ると、5番岡部がこの日3本目となるダメ押しのライト前2点タイムリーヒットを放ち、試合の大勢を決める。
◎7回ウラ 12-2
2死から4番手として、1年田尻が大学初登板。連続四球を与えてしまうが、最後の打者を三振に打ち取り、渾身のガッツポーズを見せる。規定により、7回コールドゲームが成立。試合終了。
序盤から点数を重ね、試合を常に優位に進めることができた。投手陣は全員初登板であったが、安定したピッチングで今後を期待させる内容であった。しかし、今回の失点はともに守備のミスが絡んだ。今後、二部昇格を目指すうえで、勝負どころでいかに普段通りに守ることができるかが大切になってくる。