戦評:山口　佳起

　　春のオープン戦は二勝二敗というイマイチな成績で攻守ともに不安が残るまま春季大会が開幕。
10人の一年生という今までにない新戦力の豊富さで、なんとかカバーしたいところです。
初戦は、エースで5番のアレックス擁する名外大。
後攻の名工大の先発は二年生エース大森で試合開始。
一回表 いきなり一番にポテンヒットで出塁を許すが、飛び出した一塁走者を落ち着いて処理して、結果三人で打ち取るラッキーな立ち上がり。
一回裏 上位三人が失策や四球で出塁し、四番加納のセカンドゴロの間に一点を先取！しかしその後、三塁走者が飛び出して残塁。
二回表 四球と右前安打で二死二、三塁としてから、セーフティバントを決められて同点。
三回裏 またも四球で二番亀山が出塁し、三番岡部のチーム初安打で一点追加。
四回表 二死から好打者六番小銭が二塁打を放ち、7番の三塁内野安打の間に同点とされる。
五回裏 二番亀山の右前への打球が、なぜか三塁打となり、再び三番岡部が右前安打で勝ち越す。
その後は、六番小銭に猛打賞を達成されるが、要所を抑える安定の投球で、大森が相手打線を抑えこんだ。
一方名工大の攻撃は、四打席出塁の亀山、三安打の岡部の活躍もあり七回、八回に二点づつを追加し、7-2で開幕戦勝利をおさめた。
結果的には、五点差での勝利でしたが、敵の荒い走塁や四球での自滅に助けられた部分が大きく、チームとしてはチャンスでのフライや、三塁走者の飛び出しなど課題も多く、リーグ全勝を目指すには、まだまだな内容でした。
幸いにも、多くの一年生が入部してくれたので、大会後半には戦力となってくれることを期待しつつ、上級生は刺激を受けて危機感をもち、チーム力の底上げをして入れ替え戦まで勝ち続けられればと思います。