戦評： 瀬戸口　正嵩

前日の降水確率90%がウソのように強い日差しが降り注ぐ，この上ない野球日和だった．あの予報をしたのは誰だったのであろうか． 　そんなことは置いておいて，ディフェンディングチャンピオンとして迎えた東国体．一回戦の相手はスタンドの応援が熱狂的な三重大学．前の試合がコールドとなったので慌ただしい中での試合開始となった．先発ピッチャーはエースの風格がただよってきた森谷．1回表，三重大の攻撃では3番に四球を与えるも無失点に抑える．対する名工大はその裏この日2番に入ったイッチーのヒットから1死満塁のチャンスをつかむも後続が倒れ無得点．すると2回表，先頭にヒットを許し，7番に二塁打をくらってアッサリ先制点を献上する．早いうちに追い付きたい名工大だが，その裏久しぶりの登場の瀬戸口が併殺打をかまして3人で攻撃を終了．攻め手を緩めない三重大は3回表も1死3塁のチャンスを作る．しかし，森谷のコースを丁寧に突いた投球で切り抜け1点差で中盤戦に入る．試合が動いたのは4回裏，名工大の攻撃，先頭の永尾のヒット，田口の絶妙のバントヒット，渡邉の送りバントで1死2，3 塁のチャンス．ここで西本がタイムリーを放ち同点に追い付く．次の投球で西本が盗塁を決め，バッター瀬戸口という絶好のスクイズのチャンス・・・だったが小フライをサードがダイビングキャッチでゲ ッツーとなってしまいこの回1点止まりとなる．（地面に落ちたようにも見えたが目の錯覚だったのだろう．）気をつけたい回となった5回表であったが，簡単に2死をとる・・・までは良かったがここから1番にヒット＆盗塁（完璧なスタート）さらに2番に芸術的なセンター前ヒットを許し再び1点差となる．流れを変えたい名工大は6回の守備からキャッチャーに森川，ショート瀬戸口，サード茅野とシート変更．院試＆研究室で練習に中々顔を出せなかった4年生2人を同時に使うことを危険に感じたのは僕だけだろうか・・・．という筆者の不安は置いておき，その6回表1死から5番にレフト線へ2塁打をくらい続く6番にセンター前に運ばれ点差を2点に広げられる．このときバッターランナーを挟んでアウトにした際にいつも元気なセカンドのイッチーが足をつるアクシデントが生じる．このことからもお分かりの通り非常に暑い気候でした．皆さんも熱中症にはお気を付けください．イッチーは何 とかプレー続行する．反撃したい名工大は6回裏，相手のミスもあり無死1・3塁のチャンスを迎えるも1塁走者永尾に盗塁を強行させた結果失敗，さらに後続を断たれ決定的なチャンスをつぶりしてしまう． 終盤，森谷のスライダーがの請求が安定し，三重大には付け入るすきを与えない．対する名工大はヒットこそ生まれるものの後が続かず攻めあぐねる．迎えた9 回裏，谷村がセカンドフライ，森川が見逃し三振，代打のヨッシーも三振に倒れゲームセット．結果3−1の惜敗となりました． 　この試合を振り返って，守備のミスもありましたが，チャンスを潰すことが非常に目立ちました．三振もしくは作戦ミスなど攻めあぐねるシーンが多かったように思います．チャンスだから力んで自分のスイングができない，ベンチ（監督）とバッターの意思疎通がうまくできていないと言ったところでしょうか，ロースコアのゲームなので1つのミス，凡退が流れを左右するというのが身にしみてわかったように思います．この試合に負けたことで，残す公式戦は彰リーグだけとなりました．この課題も含めもう一皮剥けたチームとなれるように暑い夏を頑張っていきましょう．