戦評： 狩野 雅史
今日は試合あるのか？ないのか？そんな天候の中、豊技大Gに向かった。しかし残念ながら……いやいや、嬉しいことに試合は中止にはならなかった。
相手は高校野球を思い出すような素晴らしい応援団を持つ三重大学。
初回の守備、試合前ノックができなかったことも影響したのか先頭打者エラーで出塁。しかしなんとか後続を断って無失点。初回から攻めていきたい名工だったが、
相手のテンポに押され三者凡退。その直後の守備、左中間深いところにフライが上がるがエラーで無死３塁の大ピンチを招いてしまう。しかしここでエース本多さんの熱い投
球で、三者連続三振とナイスピッチングを見せる。エースに援護したいその裏の攻撃、この日から４番にすわる高柳さんが選んで四球。
５番谷村さんがエラーを誘うバントでランナー１・２塁とし、ランナーを進めたい名工はキャプテン森川さんにバントのサインを出すが、相手のフィールディングに阻まれ
結局１・２塁のまま７番平野さんを迎える。セカンドへのゴロを打ってしまいため息がでかけたが、ラッキーなことにセカンドの暴投で１点を先制。
追加点を自分のためにも稼ぎたい本多さんへの３球目はスクイズがフライとなり、ダブルプレー。点を取った後はピンチになる…のか??先頭バッターにヒットを許し
リレードスチールを決められランナー２塁。さらに、ボークでランナー三塁。またもエラーで同点とされる。
その裏名誉挽回したい森谷は絶妙なセーフティーを転がすが惜しくもアウト。ここですこしずつ雨が気になってくる。５回の攻撃、本多さんが右肩に打球を受けて出塁。
なんとか執念を見せたい名工だったが打線がつながらず無得点。６回の守備、先頭をうちとるも、５番がライト前にフライをあげる。
ヘッドスライディングで飛びつくが届かない。その後ボールを見失いフォローが遅れランナーは２塁に進む。６番にセンターへ打ち返され、痛い痛い逆転打を浴びる。
しかし、追加点は許さずなんとか乗り切る。ここで雨が強まりいったん中断。チームみんなが中止からのじゃんけんを神に願う中、三重大学の選手・
監督は雨乞いで立ち向かってくる。名工の願いが通じたのかどんどん雨が強まっていく。ここで中止が決定する。
初戦をじゃんけんで勝ちぬいた名工に監督も期待が高まる。
控え選手は肩を組み合う。
１番 狩野
高校での試合前じゃんけんの経験を生かし勝利。
名工１−０三重
２番 渡辺
豊橋にまで来てただじゃんけんをしにきただけとなってしまったちゃんけんさんだったがその唯一の仕事を成し遂げられず敗北。
名工１−三重
３番 小林
駒野の異名を持つ功さん。なんとかそのジンクスを取り払い勝利。
名工２−１三重
４番 高柳
前日の運転で後部座席のシートベルト着用を怠ってしまい、減点をくらった、高柳さん。
前日のミスが原因となったのか惜しくも敗北
名工２−２三重
５番 谷村
１回戦でじゃんけんが弱いことが判明した谷村さん。ここでも余裕の敗北。はじめてリードを許す。
名工２−３三重
６番 森川
相手と息が合うのか、あいこを連発。そこでユニフォームを１枚ずつ脱ぎ捨て相手にプレッシャーをかける。そのかいあって勝利の、どや顔をみせた。
名工３−３三重
７番 平野
行き帰りの運転で素晴らしいスピードを見せた平野さん。しかし惜しくも敗北。
名工３−４三重
ついに相手がマッチポイントを握る。
８番 本多
負けたらチームの負けが決定するというプレッシャーのなか、堅実に勝利。
名工４−４三重
９番 稲生
４−４の同点で９番まで回るという奇跡・・・やはり俺は何か持っていると言いかねない稲生さん
この雨が恵みの雨となるのか涙となるのか・・・
２度のあいこの後ついに勝利を収めた。
名工５−４三重
勝利を確信した瞬間チームが稲生さんを囲み、倒し・・・みなが盛り上がる。
結果１−１(５−４)で名工がノーヒットで勝利するという偉業を成し遂げた。
このまま雨は上がらず岐阜大学と名工が両校優勝となり名工のじゃんけんの強さを見せつける大会となった。