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名前 守備 安打 打点
中山 3−0
7ゥ→4 0−0
深田 4−0
小林 5−1
中塚 4−0
山田峻 3−2
加藤 9ゥ→7
西川
9ゥ→1
3−1
高柳 DH 3−0
三浦 9ゥ→5
森川 4−2
東海 4−1
P 本多


名前 回数 被安 四死 奪三 失点 自責
本多
2/3
西川 1/3
9月20日 大同大G


1 2 3 4 5 6 7 8 9
名工大
南山大

秋季リーグ戦 戦評:稲生隼人

南山大学はもう学校がはじまっているらしいが、名工大は依然として夏休みが続く今日この頃、さて何人が気づいたのだろうか。マッキーさんが髪の毛を切ったことを。
南山戦第二戦目が開始した。今日は名工大が先攻。昨日逆転負けしているだけに絶対に負けられない一戦である。各々気合いの入った表情で1番ゴン中山の打席を見守った。中山はフォアボール。2番深田は三振に倒れ、今日3番に入った小林もスイングアウト。ツーアウトになり、今大会当たっている4番中塚。第三球目だった。ライトに飛んだ当たりは若干つまっていたのが功を奏した。ライトが突っ込んできたが、ドライブがかかった打球に対応できず後逸。その間に中山がホームイン。名工大が先制した。ベンチも自ずと盛り上がる。いいムードの中5番山田の打席は味方のエラーからリズムが崩れたのかフォアボール。ツーアウト一三塁として今大会いまだヒットがない6番NISHIKAWA。ワンツーとして第4球目。思いっきりたたきつけた打球はサードの頭上を越えた。ヒット!ヒット!ヒット!!!レフトがもたついている間に二塁に進み、一塁山田は三塁に。この時西川は感極まり、目には光るものがあったとかなかったとか。あとで「あれは砂ぼこりが目に入ったんや。」と言っていたとか言ってないとか。この後、西川さんの目に砂ぼこりが入らないようサードに念いりに水をまいたことは言うまでもないだろう。ツーアウト二三塁として7番DH高柳はレフトフライでチャンゲ。
一回裏名工大はさっそくピンチを迎える。先発本多は三つのフォアボールでツーアウト満塁とされ、6番加藤。第二球目高めに浮いたストレートをセンターフライとしてなんとか0点で抑えた。
試合は流れ、回は三回裏南山の攻撃は2番前川が出塁し、3番服部が左中間へツーベースヒット。1点を返され、後続を抑えチャンゲ。
その後も試合が動かないまま五回表、試合は動いた。8番森川から始まったこの回は、森川がヒットで出塁し、またもレフトがもたつく間に二塁へ。続く9番東海がしぶとくセンターへ。このとき東海さんが一塁を回るときに見せた満面の笑みを僕は忘れることはないだろう。ノーアウト一塁とし、1番中山が送りバントを決めワンアウト二塁。さらに、2番深田が進塁打を放ちツーアウト三塁とし3番小林を迎える。今日まだヒットのない小林はこのチャンスで値千金のセンター返し。ここで南山先発の松村に代わり加納がリリーフ。4番中塚は三振に倒れた。この回2点を追加しCHANGE。
五回裏本多は、ヒットは打たれるものの後続をしっかり抑えこの回無失点。完全に名工大ムードのなか六回表の攻撃は、5番山田ライト前にヒットで出塁。ここで南山P加納はしぶとく牽制するが暴投し山田は二塁へ。続く西川はショート奥深くに飛ぶ当たりで気迫の内野安打で本日二本目のヒット。ノーアウト一二塁で7番DH柳原はきっちり送りバントを決め、ワンアウト二三塁で8番森川はさきっぽではあったが南山の内野は前進守備を敷いていたために一二塁間を抜けた。三塁ランナーコーチ巣森が懸命に腕をまわす。西川がホームに滑り込む。セーフ!!これが走者一掃のタイムリーヒットになるのだが、このとき森川さんはバットが折れたことに気が動転しアウトカウントをわすれていたことはふたりだけの秘密である。そのあとの東海、中山が凡退しチャンゲ。
回は進み九回表慢心が生まれたのか、攻撃が雑になっていた。この回に流れは南山に少し傾いていたのかもしれない。このとき僕は九回裏の南山の猛攻を想像にもしなかった。僕の心にも慢心が生まれていた。「今日勝ったら明日試合なんですよね。」とキングオブムードメーカー宙弥さんに尋ねると「まだ試合は終わってねぇぞ。」と一喝されたことはまだ記憶に新しい。
そして九回裏先頭8番近藤に本多は勝ちを意識したのかフォアボール。しかし、続く二人を難なく抑えツーアウト二塁。ここで2番前川にもフォアボールを与えてしまい、ツーアウト一二塁から今日あたりにあたっている3番服部にまわしてしまった。服部にレフトに運ばれこの回からレフトに入っていた加藤のもとに飛んだ。加藤はすぐさま内野に返球するが、間に合わず2点を返される。ツーアウト一塁となり、4番土谷2−1からの第4球目センター東海のところにフライが上がった。最初は凡フライに見えた当たりも左バッター特有の打球でセンター東海からまるで野球の神様が捕らせないようにしているかのように離れていった。東海はダイビングキャッチし、グラブに当たったのだが、惜しくもボールはグラブの外。記録上はエラーになっていたが僕はあのプレーをミスだとは思わない。昨日の一打逆転の場面でのセンター前を攻めて捕りに行った時同様東海さんの肝っ玉のでかさにはさすがはキャプテンと言わざるを得ない。あと一つのアウトがとれない本多、嫌な空気が流れる。5番森に対しワイルドピッチ、ここで無念にも本多から西川に交代。そしてサードに三浦が入り、2−2としサードに難しい当たりが飛んだ。やはり野球とは面白いものである。代わった選手のところにボールとは飛んでくるものなのだ。この打球に対しサード三浦は足が動いていなかった。気迫をみせ、体で止めようとするが、無常にもだれもいないところにボールは転がっていった。その間に二塁ランナーにもホームインされ点差は1、完全に流れは南山。さらにツーアウト二塁で6番代打吉岡は1−2として第4球目に鋭いファールを放つ。このときポーカーフェイス杢野が「ふぉ〜」と今日はじめてと言っても過言ではないかもしれない。感情を表した。それほど緊迫した場面だった。もちろんプレーしていたひとたちは僕たちの何倍もの緊張感をあじわっていたと思う。吉岡は粘りに粘り2−3から第9球目またもサード三浦のもとへ、またしても三浦はボールをはじくのだが、すぐさまそのボールをつかみ一塁へ。アウト!!!!試合終了!!!
今日の勝因をあげるとすれば南山は本多の高めのボール球を振ってくれたこと、無駄な送球やエラーにより得点圏にランナーが進められたところ、…などだろうか。名工もミスをあげればいくらでもでてくると思う。バッティングは水ものである。打てる時もあれば打てないときもある。しかし守備はいつでも同じである。野手はノーエラー、ピッチャーは無四球。これができるようになれば3部も夢ではないと思う。最終的に6−5と危ない試合となってしまったが、これで一勝一敗。明日はなんとしても勝ちたいものだ。そう、たとえか監督がいなくても。スラムダンクでいう安西先生がいないようなものだ。名工が不利なのは言うまでもない。しかし、今日のミーティングで監督がいなくても変わらないと東海さんが言ったときの監督の悲しげに笑う姿は趣すら感じられた。

最後に森さんが新しいバットを買ったらしいが森さん引退後そのバットの行方がいま一番アツい話題だろう。